コロナが収まれば、また海外のお客様を食事接待する機会が増えますね。もしあなたが接待準備や同行をはじめて依頼されそうなら、いまのうちに心の準備をしておきませんか。
ここでは英文フレーズと注意点などをご紹介します。事前に知っておくと、きっと自信がつきますよ。
例えば、お客様を夕食にお誘いする際に、嗜好、アレルギー、宗教上の規制などもさりげなく確認し、その上で適切なレストランを予約すると失敗を防げることなども含まれます。
これらを理解して、英語フレーズだけでなく接待の準備も少し理解しておくと、不安が少しでも解消するでしょう。
もちろん英文フレーズだけでもご参考になると思います。
もしこの記事にご興味があれば、是非このまま読み進めていって下さいね。
テーブルマナーはネットや書籍、マナー教室などで専門講師の方から勉強してくださいね。本記事ではそれ以外の、現場で対応が必要になるフレーズや注意点をご紹介します。
それでは先ずは、英語フレーズからです。
1. 食事接待フレーズ
1-1. 接待へのお誘い
- Do you have time for dinner with us this evening?
今晩、私たちと食事をご一緒するお時間はありますか。 - Would you like to have dinner with us this evening?
今晩、私たちと食事でもいかがですか。 - Would you like to join us for dinner this evening?
今晩、私たちと夕食をご一緒しませんか。 - Why don’t we have dinner together if you are not busy this evening?
もし今晩ご都合がよければ、夕食をご一緒しませんか。 - <ややフォーマル>
We’d like to invite you to dinner this evening.
We’d like you to be our guest for dinner this evening.
今晩の夕食にご招待したいのですが。
1-2. 嗜好、アレルギー、宗教的制限などを事前にチェック
- Is there anything (that) you can’t eat?
Is there anything (that) you’d like to avoid?
何か食べられないものはございますか。
※ イスラム教のHalal, ユダヤ教の Kosher, ベジタリアンやビーガン, 単に海鮮料理、肉料理が苦手、ダイエット中で揚げ物NG、その他いろいろいな方がいらっしゃいます。 - Do you have any allergies or dietary restrictions?
アレルギーや食事制限はございますか。 - What kind of cuisine(food) would you like, Japanese, Chinese, French, or Italian?
和食、中華、フレンチ、イタリアンなど、どんな料理がお好みですか? - Do you have any Japanese food you’d like to try?
食べてみたい日本食はありますか。
「寿司が好きです」とリクエストがあっても、本場の日本では彼らが食べられないネタが結構多くあり、お困りになっている場面があります。そんな時でも臨機応変に焼き物など現場でチョイスできるお店がいいですね。
1-3. 接待中の場面
- Let’s make a toast!
先ずは乾杯しましょう。 - Toour future success. Cheers!
両社の発展を祈って、乾杯! - Is there anything you’d like to eat?
召し上がりたいものはありますか。 - What would you like to drink next?
お飲み物は、次は何になさいますか。
1-4. 別れ際のご挨拶 (お礼を言われた後に)
- We had a great time tonight. Thank you for joining us.
今夜は楽しかったです。ご一緒いただき有難うございました。 - We had a great time having dinner with you tonight.
今夜は夕食をご一緒できとても楽しかったです。 - It was very nice to have dinner with you tonight.
今夜は夕食をご一緒できて嬉しかったです。 - We look forward to working with you in the future.
今後ともよろしくお願い致します。 - Let’s keep(stay) in touch!
これからも密に連絡をとり合いましょう。
さて次からは英語フレーズはありません。接待関連にご興味ない方はスキップを下さい。
それでは接待の注意点などをご参考くださいね。
2. 接待中に注意すること (これ以降は英語フレーズはありません)
2-1. 話題 政治や宗教などは避ける
もし前もって話題を英語練習するなら、広く浅く短くて良いので (深く長くは不要) 下記をちょっと調べておく(英単語だけでもOK)と、話の盛り上がり具合(?)が違ってきますよ。
- 一般的によくでる話題
・国内外の景気(経済)・異常気象・環境保護など
・国内外でホットなニュースなど (戦争や紛争なら中立的な発言を)
・お互いの家族構成など (子供の話は頻発です)
・生活習慣・文化・歴史 (Wikipediaだけでもザクっと)
・国の教育制度など
・世界のランクや数値など (「世界経済のネタ帳(ecodb.net)」などがおススメです) - 仕事にかかわる話題
・会社や部門の展望・業界景気・課題など (会社での面談ではわからない相手の会社状況を、打ち解けた雰囲気でお互いに探る…重要です)
政治・宗教・他国非難・ジェンダーなどの話は避けましょう。単一民族の日本人と違い、海外には、ホントいろいろ複雑な立場や考えを持つ方がたくさんいらっしゃいます。
2-2. 食事中に最低限 注意すること
私が苦手なテーブルマナーですが、基礎的なことは一流講師陣がネットや書籍でたくさん紹介しているのでそちらをご参考下さい。
ここでは、日本では当たり前でも多くの国では不快に思われることを、経験も含めご参考までにご紹介させてください。
2-2-1. 食事マナー (テーブルマナー以外)
- すする音
イタリアンではスパゲッティ、和食でも小皿でそばや汁物がでるとき、ズルズル音を出さないよう頑張りましょう。
なお話題の一つとして、日本人がラーメンやそばを食べる時、音を出してもOKなのか、それは○○の理由で、いわゆる日本文化の一つなんですよ…と説明トライしてはいかがでしょうか。(⁼文化交流‼) - 姿勢
スープはもちろん他の料理も、背を曲げて皿に顔を近づけて食べる習慣の方がポツポツいらっしゃいます。(犬ような感じ?)
緊張は不要ですが、普段よりちょっとだけ背筋をピンとするだけでスマートな食べ方に見え、相手は不快になりません。役職のある方は特に会社の品位を疑問視されないようご用心を。 - 大声
高級店は別として、基本的に個室をとるといいですね (静かで周りの目も気にせず話しやすい)。個室が予約できないときはお店の人に出来るだけ端っこ側・隅っこの席を事前にお願いしておきましょう。
フォーマルでない店や居酒屋風の店などでは、たまに楽しさ余って酔ってやかましい客席があります。間違っても接待する側が酔って大声にならないよう注意しましょう。やかましい場所が嫌いな外人さんが意外と多い様です。
2-2-2. その他、食事を手配時のアドバイス
- グロテスクや残酷に思われる料理:事前に大丈夫か確認するか、お店に事前にお願いして陰で調理してから出してもらいましょう。「彼ら、エスカルゴ食べるじゃないか!」と反論もおありでしょうが…。
🐡 生の白魚:どうもたくさんの目がキラキラ向いているのが海外では不慣れな様です。
🐡 魚の活け造り、踊り食い:日本では新鮮な証拠!でも残酷みたいです。ロブスターを縦に半分割って目の前の鉄板や網の上で焼くのも残酷にみえる様です。(陰で料理後に出される分には皆さん喜んで食べますね。出来れば注文時にお店にお願いしましょう)
🐡 鉄板上で料理中の鮑(アワビ)が殻の中で黒くニョロニョロ動く様子や、なんと!お好み焼き上の鰹節の動き(これも蒸気でニョロニョロ)さえも、ダメな人が結構います。(陰で料理して出されると皆さん「おいしい!」と喜んでいただけるのですが) - 和食での注意
・大皿の場合は菜箸やフォークを頼みましょう (各自が自分の箸でとるのが非衛生的に見えて苦手な方がいます)
・焼肉で自分の箸で全員分を裏返す行為は上記同様に嫌がります (「昭和だ!」と日本人でも嫌がる人が多いですね) - 中華の席順
とくに中国人をフォーマルな形で接待する場合、席順に注意しましょう。円卓が複数になる場合も厳密には席順が決まっています。(食べるマナー面はゆるいのですが、席順は意外と厳格)
ネットや書籍などで最上級席はもちろん通訳席さえ詳しく紹介されていますので、できれば下調べをしておくといいですよ。
最近は若い世代の主賓が増え、席順を自由にする傾向がありますが、人によっては伝統重視の中国人も多いです。(中国人は面子を重んじるので、席順で自分の扱いを気にする人もいます)
その他、例えばスタート時だけでも接待側が主賓・副主賓に料理を小皿に取り分けるなど、細かいマナーがあります。ご参考までに一度勉強しておくと安心ですね。
本記事ではマナーの詳細は割愛しますが、当日バタバタしないよう、相手側世話人や中国語通訳がいる場合はその人に相談するものいいですね。(主賓より職位は下でも重鎮がいたりするので)
以上、食事接待での注意点は以上ですが、いかがでしたでしょうか。
次にまとめをご覧下さい。
H2 まとめ
今回のまとめです。これらを頭の片隅にでも留めていただき、食事接待の時にご活躍いただければうれしいです。
1. 食事接待フレーズ
1-1. 接待へのお誘い
1-2. 嗜好、アレルギー、宗教的制限の事前チェック
1-3. 接待中の場面
1-4. 別れ際のご挨拶
2. 接待中に注意すること
2-1. 政治や宗教等の話題は避ける
2-2. 食事中に最低限 注意すること
2-2-1. 食事マナー(テーブルマナー以外)
2-2-2. その他、食事手配時のアドバイス
今回は以上です。
最後まで読んでいただき有難うございました。
それでは、また!
追伸:
ご興味あれば下記もご覧ください。
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