英語スピーキング 「英日の対話本」と「リスト作成」で表現力UP!

【英語】スピーキング

あなたは今、スピーキングの練習にマンネリ化を感じていませんか。

でも市販の会話本、それも「対話形式」の本(テキスト)をうまく使えば爆発的に実力アップしますよ。
そして、あれもこれもでなく業務でつかう専門用語英語表現だけに絞って組み合わせると、すぐに仕事で使えます。

先ずは対話本をとことん利用

対話形式なので各場面が参考になります。自分の仕事環境に合う専門用語や英語表現をあわせて、使える(使いたい)表現だけを優先的に選んで身につきます。

海外交渉のとき、英語だけでする場合と、自社の社員や日本人取引先の通訳をしながらする場合があります。対話本を利用したこの方法は、その両方に有効ですので強くおススメします。

もしご興味があれば次を読み進めてくださいね。

1.自分に合った英日対話形式の本を選んで練習しよう【初級~中級者】

現在、どんな会話本(テキスト)をお使いですか?ぜひ「あなたが興味ある内容」の本をお選びくださいね。

1-1. 左ページ/右ページに和文/英文 (左右反対でも可)

左右ページに和文と英文


あくまでも個人的意見ですが、左ページと右ページに和文/英文(または英文/和文)に分かれて対話式になっているものがおススメです。(できれば左右同じ位置に対訳があると便利!)

いつでも対訳を左右で見ながら、知りたい箇所の意味などをさっと調べやすいからです。

センテンスが短い場面別に書かれた本もありますが、できれば1つのテーマで2~3ページくらい会話が続くほうがいいです。

理由は、長めの会話文には、途中で相手に同調したり切り返しをしたりする表現がたくさん載っているからです。使う場面も参考になります。私は実際の会話で結構頻繁に使っています。

例えば、
In what way?(どんなふうにですか?)
Yes, I guess so. (おそらく、そうですね)
Not to change the subject, but … (ところで:By the wayを多用しない)
Sorry, don’t get me wrong. (いや、失礼、そういうつもりはなかったんです)
A paradise for the military. (まさに武士の天下だったんですね)
What follows that?(その次は何ですか)
That’s about the size of it. (まあそんなところです)
You flatter me. (まあ嬉しいことをいってくれますね)
…などです。会話中にポッと切り返す表現が口から出ると会話がはずみますよ。


ただしどの会話本を選ぶかは、あくまでも最後は個人のお好みで選びましょう。

では次に、その本の使い方を説明したいと思います。

1-2.会話本の使い方

英文と和文を一度ザーッと読破しちゃいましょう。知らない単語やいい表現が出てくると、つい覚えたくなり流れが詰まってしまいます。覚えるなどは後です。最初はだいたいの意味を感じながら流し読みに徹しましょう。

この”だいたいの意味”を感じる作業(?)が一番たいへんで、本の内容次第ですが数日間かかるかもしれません。

2回目(2周目)は、あなたが気になる表現や単語の意味を和訳部分から(軽く)確認し、下線または細いマーカー(シールでもOK)でしるしをつけます。

3回目(3周目)には大体のストーリーがわかってきているので、あなたが実際に使えそうな(使いたい)英語表現や単語だけに太いマーカーを引きます。

完全に会話文どおりに丸暗記しようなどと気負わないでください。挫折しないように気をつけましょう。

太マーカー部分の表現や単語を使って、あなたの環境に応じたオリジナル英文をつくってみましょう。(英文の作り方は下記の2章を参照ください)

英作文が面倒くさい時は、口からボソボソと簡単シンプルな英語をつぶやいてみるだけでもOKです。(決して複雑で難しい英文は避けましょう。2をご参照)

後は自分専用の英文フレーズ(セリフ)を修正したり変更したりします。そして繰り返し口頭でアウトプットします。

発音はどうするの?」「間違った文法で英作し覚えたら後で困る!」などいろいろ心配する人がいます。

私の経験からいうと「発音も文法も、後で調べながら修正できます。先ずは口から英語がポロポロ出てくることが何倍も大切」です。

発音・文法など強調される方は、とても優秀な人だと思います。

でも人によっては、発音・文法にこだわっているうちに飽きたり挫折したりでやめてしまい、元も子もなくなるケースが多すぎると感じます。

英語はコミュニケーションのツールです。発音・文法も大切ですが、それ以上に相手に意思を伝える、つまりアウトプットのスキルが大切だと痛感しています。

特に会社から給料をもらっています。商談などでコミュニケーションし取引できなければ死活問題です。

余談ですが「アウトプットの法則」(コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ教授)というのがあり、知識を定着させるにはアウトプット:インプットの割合が7:3となるのがベストだそうです。

つまり英語表現や英単語の定着にはアウトプットをインプットの倍以上にするべきなのですね。

さて次は、今回使っている対話本が後日役に立つ例です。

1-3.英語表現を短時間で思い出せる

上記の太字マーカーの部分だけ(文全体でなく)を何回も練習し、しばらく放置したとします。その後しばらくたって外人取引先と急に対談することになったとしましょう。

たとえ直前(1日前とか、最悪で1時間前とか)でもザーッと太字マーカーの部分を斜め読みするだけで、前回すでに(ある程度)回路ができているので、使える表現や単語を思い出しやすくなっています。

この回路の定着次第ですが、本番でも頭に浮かびやすくなったり口から出やすくなったりし、対談で使えるようになります。

その後、別の取引先の時も同じように繰り返せば、その回数ごとに同じ語彙や表現の定着が強まり、完全にあなたのものになっています。

さて次の記事は、この「対話本」の別の使い方を提案します。

1-4.会話本の和文だけ利用して英語スピーキング練習

ボッチでボソボソ独りごと英会話の練習をしていると、毎日のニュースやバラエティでさえしゃべるネタが切れてきます。

こんな時にはちょっと趣向を変えて、この会話本の和文ページを利用して、なんちゃって通訳みたいにアウトプットをしてみましょう。

あくまでもしゃべる話題として利用します。全然うまく翻訳できなくてもOK。また出来ても、対訳の英語と合致する必要はありません。何なら英語の部分は初めから無視しましょう。

自分の簡単シンプルな英文が口から飛び出してくるスピーキング練習用としてのみ使います。ネタ切れ対策用として一度やってみてください。

さて次は、使える表現や単語を集め、自分用リストをつくるお話です。

2.自分のセリフを英作し、要点や表現だけ覚えてアウトプットしよう

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2-1.簡単シンプルな英文で十分です

初級者の方は、先ずは挨拶程度や業務に関して、いつも日本語で話している内容をイメージし、それを簡単シンプルな英文で書いてみましょう。

もしなかなか英文が書けない場合は、取り敢えず出来るだけ簡単な日本語を無料翻訳アプリ(Google翻訳やWeblio、英辞郎、DeepLなど)に書込み翻訳検索し、あなたの英作にトライしましょう。

なお簡単な日本語で書く理由は、難しい文章では翻訳アプリが誤訳する可能性が高いためです。

あくまで機械翻訳なので最後は自分で修正します。私はGrammarly(グラマリー)で文章を修正することがあります。アプリは無料ながらかなり利用できます。が、慣れてきたら更に精度が上がる有料版をおススメします。

英文は、初級者はかんたんシンプルな文章でOKです。たとえ複雑な日本語でも、自分の実力に合わせたかんたんシンプルな英文で表現できるようにしましょう。

海外では有能なほどシンプルで分かり易い文章を書くと言われていますので。

まったくの余談ですが、時間あれば次の「さわけん」さんの動画をご覧ください。

わざとふざけた内容ですが、ある意味ほんとうに【核心】をついていると思います。


確かにわざと「はしょりすぎ」を演出されています。しかし初級者の方は、あまりにも極端とはいえ、こんな感じでシンプルな英語をどんどん英作し、先ずは口から英語が出るよう練習しましょう。

さて次は社内や海外客先で交渉するために、自分専用リスト(2種)を作りましょうというご提案です。

2-2.専門用語のリストを作ろう

業務でつかう英語であれば、ビジネスシーンにあう表現や、商品説明などに使う専門用語技術用語が必要になります。

よって自分専用のリストをいくつか作成してみましょう。最初は10~20個くらいから始めます。

せっかく会社で使う英語です。これらを利用して少しでも業務に関する英作文や口頭スピーキングの練習をしましょう。(上司やライバル君たちをびっくりさせましょう)

*会社からお金(給与)をもらって英会話の練習ができるあなたはラッキーですね!

私は最初、市場開拓や商品説明の時に「重合」がどうの、「キラル」が、「伝導率」が、「加硫」が・・・と、技術説明の単語が日本語でさえチンプンカンプン、話が詰まってしまいました。

でもリスト後は楽々気分になりました。ですから是非あなたにこの方法をおススメします!

もちろん当社と先方の技術者同士がホワイトボードに化学式や機械構造を書いて何とか通じるときがありますが、あなたはできるだけ専門用語は知っておいた方が有利ですよ。

先ずは自社製品(輸出の場合)に関する頻度の高い専門用語・技術用語を、単語リストにまとめてみましょう。

パンフレットや先輩方の過去のレポート社内資料などから集め、Excelなどでリスト化しておくと便利です。

一度作っておけば、海外客先の内容に合わせ、必要箇所だけコピーして覚えればよく、効率的に覚えられます。

次に、もう一つ別のリストのお話です。あなたがカッコよく(?)スムーズに会話ができる為のリストです。

2-3.その他の英語表現リストを作成

上記に慣れてくると、簡単シンプルな英語なら口から出てきます!それも専門用語も少しずつ使えるようになってきます!

では次に別のリストを作りましょう。その内容は、ビジネスシーンでよく使う「頭出し」や「表現」そして「単語・イディオム」を「対話本」などから抽出し、メモかExcelにまとめます。

よく市販の会話本の途中か最後に、”よく使う表現”や”単語集”がまとめてあるので、必要な部分だけ抜き出してみましょう。

あるいは文中でも、あなたが会話で実際使いたい表現があれば、自分リストにどんどん加えましょう。

それを見ながら、外人客とのミーティングをイメージして自分のスピーキングのリハーサルをします。

このリハーサルを繰り返すと、記憶定着口慣らしの両面でとても効果的です。

さてそのリストですが、人によってはファイルで綴じたり、必要ページだけプリントアウトして覚えたりします。


あくまでご参考まで:私は上記のようにA4サイズのノートにB5サイズでプリントしたリストをテープでペタペタ貼っています。

【メリット】
一冊のノートに本何冊分ものリスト(表現集・イディオムなど)が貼れるので、持ち歩きが楽で便利。その日の気分次第で好きなところをパットめくればすぐ練習できます。

万一紛失しても、データはPCに残っているので大丈夫。使えば使うほど、このノートに愛着が湧いてきます。

またクラウドにダウンロードして使えば、スマホからもリストが見れてどこでも練習可能で便利です。

別件お知らせ:ボッチの具体的練習として『ルー大柴さん風』方法という記事もご参考下さい。

3.まとめ

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  1. 自分に合った対話形式の会話本で練習
    ・英文日文が左右対称(できれば左右同位置)の興味ある会話本を選ぶ
    ・繰り返し読み太マーカーで使いたい表現を選択し覚えアウトプット
    ・しばらく放置しても再度太マーカーを斜め読みで容易に思い出しすぐ使える
    ・練習ネタ切れには和文だけ使って英訳練習できる
  2. 自分専用のセリフを英作文してスピーキング練習
    ・アプリなど利用し実際につかう自分のセリフを英訳し覚える
    ・業務での専門用語技術用語をリストし仕事に直結した会話力をつける
    ・対話本から「頭出し」「表現」「単語・イディオム」を抽出しリスト化で更に上達

いろいろお試しいただき、ご自分の肌にあう方法があれば嬉しいです。頑張ってください。

以上、最後まで記事を読んでいただき有難うございました。

それでは、また!

 

追伸:もしご興味あれば下記の関連記事もご参考下さいね。
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