あなたはご自分の発音について、実戦ではなかなか練習の成果が出ないと思っていませんか。
それは商談や国際電話などでは業務内容ばかりに集中し(それは当然あたり前ですが)、発音まで気にする余裕がないからでしょう。
でもそんな時、自分の注意点がわかる「自分用マーク」を作り身近に置いておきましょう。
英語での商談や会議、急な国際電話などの直前でも一瞬チラ見するだけで、「今回は○○部分の発音に注意しよう」と意識できます。
実戦で繰り返すうちに自然と修正できます。が、また忘れてしまってもその「マーク」を見るとすぐ思い出すので、だんだん実力が定着していきます。
この方法は自分オリジナルの方法だと思っており他人に効くか不明ですが、経験上とても効果があり上達できたので、ぜひあなたにシェアーしたいと思います。
もしご興味あれば、このまま読み進めていって下さいね。
自分オリジナルのマークを作りましょう
1.自分オリジナルの図をつくろう
さて、その絵( マーク )とはこれです!
いかがですか。「キモイ!」でしょ。でも逆にインパクトがあるから、一目見てパッと頭に残りませんか。
さて絵( マーク )の意味ですが、パーツ部(眉とか鼻とか)は、一つ一つが私自身の発音の注意点を示しています。(よって、あなたの発音の注意点とは違うかもしれません)
各パーツの詳細については下記の項目2でご説明しますね。
まずは少しだけ使い方をご紹介します。
使い方(例):会社で小さな紙に描いて電話やパソコンの前に貼ります。周りの社員には絵の意味がわかりません。
会社で国際電話をかける、またはかかってきた時に直前にチラッと見るだけで発音注意点がパッと意識できます。
この絵(マーク)は自宅の部屋の壁やPC前に貼り、音読をする前にチラ見して発音注意点を意識できます。
上記ようなキモイ絵( マーク )でなく、あなた独自のパーツ図(=暗号みたい)をつくり、それらを組み合わせて自分オリジナルのカワイイ絵(マーク)を作成するのもいいですね。
ぜひ一度考えてみてください!
次はあくまで参考として私個人の注意点を例に各パーツの意味を説明をします。
2.図内の各パーツの説明 (注意:あくまで私個人の例です)
下記の①~⑥の意味は私個人の注意点で、詳細は番号順に下記の通りです。
① イントネーションは大げさに
まずイントネーションは「発音」ではないですが、同じ部類ということにしてお許しください。
日本人の英語はどうしても、抑揚および歌うようなリズムが足りません。
この図は「抑揚の波」で、私自身に対し「もっとオーバーに!」「もっとリズミカルに!」と鼓舞(?)しています。
この波型ですが、例えば ”I am very happy to meet you.”なら ”I am”まで音程が低く、”very happy”で急上昇、”to meet you”から徐々に下がっていく様子を表しています。
センテンスによって強調する位置が違うので、毎回図の線とは必ずしも一致しません。あくまで「抑揚に注意!」の暗示だけです。
② リエゾン(リンキング)は流れるようにリズミカルに
例えばご存知の、”want to”, “have to”, “going to” なら ”wanna(ワナ)”、”hafta(ハフタ)”、”gonna(ゴナ)” になるという”あれ”ですね。
例えば ”I was going to ask you about that.”なら、上記の部分だけでなく、文全体が「アァズゴナ」「アスキュャバゥダーッ」と、2つに分かれるリズムで発音せよ・・・と注意を促しています。
たまに自分の発音を録音すると、モロ日本人的な発音だったり、早口でごまかしていたりと自己嫌悪に陥ってしまいます。でもめげずに、その都度矯正するように意識します。
矯正は、人によってはシャドウイングで練習したり、CD音声と徹底比較したり、その他の教材を利用したりするようです。
私の場合は「スコット・ペリー先生」(https:scottperryacademy.co) の講座内容を思い出して復習したり、「モゴモゴバスター」(本来はリスニング強化のWeb講座)を参考にしたりします。
またYouTube「ニック式英会話」の「聞き取れるかな」シリーズ(?)も面白く参考にします(たまにですが)。
最新の教材もたくさん出ていると思います。ぜひこれらを使ってご自分の発音を録音し、客観的に評価・分析してみてください。
③ THは舌を挟んでしっかり振動音 ( F, V, R, W, Yの発音も含む)
この図③は顔の「目」の位置にありますが、実は「舌」を表現しています。
これは ”th” は上下の歯で軽く舌を挟んで振動音をちゃんと出せよと、自分自身に対し注意を促しています。
海外番組の討論会などで英米人が話すとき、通常は早口で話すときに “th”や “f” “v”をいちいち舌を噛んで振動音など出していません。
逆に聞こえないことも。例えば “them”でも「ネム」に聞こえるくらいですね。”out of time”などはどう聞いても”アダダイ(ム)”に聞こえ、私などはつい “at a time”と間違ってしまいます。
②のリエゾンでも書きましたが “I was”は ”アァズ”に聞こえてしまうし、”It was”も “t”が抜け “イヮズ”に。
”him”や ”her”の”h”の音はほぼ消え”イム”や”アー”、”They are”は “ザァ”に聞こえてしまいます。
しかしそんなネイティブ達でも、 ときどき “th”から始まる単語を強調したり、ゆっくりめに発音するときは、口を大きく開けオーバーなくらいに舌を上下の歯で噛んで発声しています。
やっぱり基本はしっかり発音しているんですね。
そのうち慣れて早口になれば、自然と上記の”消音”パターンに対応できるのでしょう。
ただ初心者の場合は早口で話すわけではありません。また相手はネイティブとは限らず、ビジネスによっては東南アジア諸国やその他の非ネイティブ国の客先が多いときがあります。
交渉では非ネイティブとでもしっかり意思疎通をすることが最重要となります。
先ずは基本形が口になじんで発音できるようにしたいですね。(個人的には ”消音パターン”は聞き取れればそれでよく、商売上で誤解を生まないためにもマネする必要なないと思います)
なおこのパーツ図(記号)は、“th”だけでなく下記のアルファベットの発音も一緒に含んでいます。
この図を見て一瞬でこれらすべてに注意しよう!という意識が自分の頭に入ります。
・ ”f”, ”v”は軽く歯を下唇に添えて振動音を出すぞ
・ ”r”なら前に小さい”ゥ”をいれて発音するぞ
・ ”w”は口を丸く突き出し、小さい ”ゥ”から発音し、唇の丸い輪を広げながら発音するぞ
・ “y”は(日本人には特殊) 唇を細く開いて”ィヤ”から発音するぞ(注:単語による)
私にとって上記の各発音は重要で、”th”のパーツ図を見たら上記アルファベットの全てが頭に浮かぶようにしています。
④ 鼻音で息を長らえて、息継ぎせず一気に発声しよう
これは「スコット先生」の発音講座から学んでのですが、ネイティブ達は息継ぎしなくても長く英語をしゃべり続けています。
息が長くもつ理由は、「最初に大きく息を吸う」+「息の省エネ発音する」です。
つまり英語を話すとき、鼻音、つまり日本語の「ナニヌネノ」(ナ行)を発声する要領(鼻音)で話すと、息が外に漏れにくく、長く発声することができます。
例えば、火のついたろうそくを口の前に持ってきて発音しても、炎があまり揺れないイメージです。
私はたまにこの方法で、自分の英語を録音し矯正するようにしています。
私の過去の発声は、マイクに「シャーシャー」「チャッ、チャッ」と自分の舌からの音漏れが録音され、たいへん耳障りでした。
上記で少しずつ矯正して音漏れを減らし、ネイティブの発声に近づけたと実感しています。
⑤ 唇を上下の歯がよくみえるくらい大きく開け続けよう
これも「スコット先生」の講座で学びました。詳細はここでは書きませんが、一部のアルファベットを除いてほとんどは、上歯と下歯がしっかり見えるように唇を大きく開けたままで発声します。
普通に日本語を話すとき、私のような上唇が上歯にかぶさっているタイプ(=話すとき下歯しか見えない)の人は注意が必要。(=音がこもる)
(ちなみに普通しゃべる時に、歯茎が見えるタイプや、アナウンサーのように上歯と下歯が同時に見えるタイプの人は、そのままで合格!OKです)
私のようなタイプは、上唇と前歯の歯ぐきの間にすき間をつくって空気をいれるか (アヒルの口形)、上唇をがばーっと上げて上歯をしっかり見せて話すようにします。
すると声がこもらず英語がはっきり聞こえるようになります。(詳細割愛)
歌手の平井堅さんがたまに上唇をがばーっと上げて、♪「瞳を閉じて~」と歌う、あの感じですね。
余談:カラオケでも上記の方法なら、英語・日本語のどちらの歌詞も声がこもらず、すっきり聞こえるようになりましたよ。(音程は別)
⑥ 舌の中央部をへこませる感じで発声しよう
この⑥は実は「舌の形」を意味しています。
顔のアゴにあたる部分の線は少しくぼんでいますね。実は、そこが鍵です。ミソです。
このくぼみは、舌の真ん中を人差し指で軽く押さえてへこませて発音する感じを示しています。
欧米人が話すとき、彼らの舌は無意識に真ん中をへこまして発声しているようです。
なお別の講師や講座では、舌の奥の両端を上歯の奥歯の上に軽く乗せて発音するという説明をされています。おそらく同じ舌の形でしょう。
わたしは舌の真ん中を人さび指で軽く押し、くぼみをつけたイメージで発音するようにしています。
この舌の形で発声すると不思議とネイティブ音に聞こえますよ。(試しに日本語で話してみても、初来日した英米外人さんが未熟な日本語をしゃべっている感じになります)
以上、①~⑥の根拠を解説しました。
英語の発音自体は、多くの専門家がCD教材やYouTubeで無料で分かり易く紹介しているので、ここでは割愛します。
以上、私にとっての発音の注意点を各パーツ図にし、それらを組み合わせて一枚の顔の形にアレンジしたことを紹介させていただきました。
あなた自身の注意点があれば、上記のようにパーツ図にして組合せ、一瞬見れば思い出せるようなインパクトのある絵( マーク )にして工夫されたらいいと思います。
ぜひ一度お試しください。
それでは最後にまとめです。
3.まとめ
1.自分オリジナルの図をつくろう
・複数ある発音の注意点をそれぞれパーツ図にし、組み合わせて一つの絵に表す
・とっさの時でもチラッと見るだけで、全部の注意点が一目瞭然でわかる
・職場で電話やPC前に小さく貼って使用しよう
・家では部屋の壁やPC前に貼って、音読の練習時に利用しよう
2.図内の各パーツの説明 (私個人の注意点でありご参考まで)
・各パーツ図は私個人の発音注意点で、そのパーツ部の解説(詳細は本文ご参照)
・あなた自身のオリジナル図を作成し、英語発音時に利用してほしい
ぜひあなた自身の絵(マーク)を作って発音の上達につなげてください。
以上、最後まで記事を読んでいただき有難うございました。
それでは、また!
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