こんにちは。
ある日、会社に英語で国際電話がかかってきました。もし対応にはちょっと困るという方は、つぎを参考にしていただくと、国際電話がかかかってきても応対がスムーズにできますよ。
国際電話ドキドキの解消方法
それでは、先ずは決まり文句から。次をご覧ください。
1.英語で電話応対する時の決まり文句を身につける
1-1.あなた専用の定型フレーズを1~2パターン持つ
日本と同じように、英語でも電話応対には決まり文句があります。
それを最初は1パターンのみでOKですが、最終的には2パターンほど覚えて、スラスラ言えるように練習すれば十分対応できます。
正直、それ以上は覚える必要はないと考えます。同じ意味のことを言うだけですから。
なぜ1パターンの英語だけではダメなのでしょうか。それは・・・単なる同僚たちに対する見栄です。(下世話な考え方ですみません)
社内では皆は忙しそうにしながらも、じつはあなたの英語での対応ぶりに耳をかたむけています。(でも最初だけですが)
海外取引が少ない中小企業だから英語ができる人材が少ない・・・といっても、みな中学1-2年レベルなら多少わかります。
この記事を読んでいるあなたならきっと、将来は社内の”英語エキスパート”または”英語がわかる人”を目指していらっしゃると思います。
そんな頑張るあなたを、他の人から「(あなたの英語は) いつもワンパターンだなぁ」なんて言わせない(思わせない)ためにも、先ずは各パターンごとに鉄板フレーズ2つを覚えていただきたいです。
そして、それをぜひ本番で使い回してみましょう。
注:どうしても覚えられない!緊張してすぐ忘れる!という方は、小さいメモを作って電話の下や机の中に忍ばせておきましょう。何回も見たり発言しているうちに、徐々に覚えていきます。
さて定型フレーズといってもいろいろありますね。ご参考までにいくつか書き出してみますので、あなたはご自分の職場環境に照らしあわせ、必要なフレーズを組み合わせ、あなた専用の定型フレーズを決めましょう。
■ 電話を受けるとき
- “Good morning/afternoon. This is XXX company. How can(may) I help you?”
- “Hello, XXX company. This is [あなたの名前] speaking. May I help you?”
- “Thank you for calling XXX company. May I help you?”
■ 参考まで:電話をかけるとき
“Hello. This is【あなたの名前】from XXX company.” に続いて
- “Mr./Ms. AAA, please.” または ”I’d like to speak to Mr./Ms.AAA, please.””
- “May (Can) I speak to Mr. /Ms. AAA?”
- “Is Mr./Ms. AAA available (to talk) now?”
- “Could you put me through to Mr./Ms. AAA?
■ 音声が聞きづらいとき
- “Can you hear me?” “I am sorry, but I can’t hear you.” ※回線不調
- “I think we have a bad connection. Could you speak up a little?”
■ 誰に電話をおかけですか? (当社の誰にかけたか確認するとき)
- “Who are you calling, please?”
- “Who would you like to talk/speak to?”
- ”To whom may I direct your call?””
■ 少々お待ちください (担当者がいて電話をつなぐとき)
- “Hold on (a minute), please.”
- “Just a moment, please.”
- “Hold the line, please.”
- ”Could you hold on a second(moment)?”
■ ただいま Mr./Ms. AAA(him/herの時もある)におつなぎします
- ”I’ll just put you through to Mr./Ms. AAA now.”
- ”I’ll transfer you to Mr./Ms. AAA now.”
- ”I’ll connect you with Mr./Ms. AAA now.”
- ”Let me transfer you to Mr./Ms. AAA now.”
■ どちら様でしょうか
- “May(Can) I ask who’s calling, please?”
- “Excuse me, what company are you with?”
- “May(Can) I have your name (your company name)?”
■ もしスペルを聞くとき
- “Could you please spell it out for me?”
- “Could you spell your last name for me, please?”
- “Will you tell me the spelling?”
- “How do you spell that?”
■ 相手がなにを言っているか聞きとれないとき (下記を組み合わせてください)
- “Could you speak more slowly?”
- “I’m sorry, I didn’t understand well (I didn’t catch what you said).”
- “Could you say (repeat, go over) that again, please?”
- “I’m not sure I understood what you said fully.”
- “I don’t quite follow.”
■ 担当者が不在か、手がふさがっているとき
- “I am sorry(afraid) he/she is out right now.” “He/She is out of the office.”
- “He/She is out for lunch.”
- “He/She is out of town/Japan until next Monday.”
- “He/She is not available all this week.”
- “He/She should be back any moment (soon, in 30 minutes, by 5 p.m.).”
- “He/She is away from (not at) his/her desk now.”
- “I am afraid he/she is on a business trip.” “He/She is away on business.”
- “He/She is sitting in a meeting.”
- “He/She is on the phone (another line) right now.” “His/Her line is busy now.”
- “He/She has already left for home today.”
■ 電話があったことを伝え、あとで電話させるか、または再度電話をしてほしいとき
- “Could you call again tomorrow morning?”
- “Could you call back later (in 30 minutes)?”
- “I’ll tell him/her you called.”
- “I’ll tell him/her upon his/her return.”
- “Can I have him/her call you back?” “May I have your phone number?”
- “Shall I let him/her call you back?”
- ”Shall I ask him/her to call you back?”
■ 伝言を受けたり残すかどうかたずねるとき
- “Would you like to leave a message?”
- “Do you want to leave a message?”
- “May I take a message?”
- “I can take a message”
■電話を切る
“Thank you for calling”につづき、“Goodbye”か“Bye”でしめます。もし最後に “Have a nice (good) day.”と言われれば、“Thanks, you too.” と軽く返せればとてもスマートです。
1-2.英語で国際電話に対応するときの注意点
あなたは上記の2パターンを一生懸命に練習しペラペラになったのに、ここでちょっと冷や水を浴びせるようで大変恐縮です。
国際電話がかかってきたとき、もし最初から慣れた口調で早口で電話にでると、相手側はあなたが英語の達人だと思い、ドンドン早口で話してきます。
もし相手の英語アクセントが独特のときは特に、簡単なことさえ聞き取れなません。
よって初めはわざとゆっくり目に話しましょう。
相手がきれいでわかりやすい英語を話すとわかれば、途中からスピードアップして話す方がいいですよ。
なお最悪どうしても相手の言うことが聞き取れない場合は、英語を話せる人が他にいれば代わりに聞いてもらいましょう。(わかったふりして対応すると、後で大きな問題になることがあります)
相手次第ですが、何回も聞き直すのはかえって失礼になる場合があるからです。
もし日本側の担当者が不在で、英語ができる人が周りに誰もいない場合は、“Unfortunately, there is no English speaker here now.”と正直にいって、お急ぎならE-mail/Faxしてほしいと伝えましょう。
2.英語で電話内容が聞き取れなかったときの対処法
2-1.E-mail/FAXで再度依頼し、その後フォローする
相手側は急いでいるから、メールやFAXでなく国際電話をわざわざしてきます。
担当者が不在で、かつ相手の英語が聞き取れない時は、相手側にE-mailかFAXを発信するよう依頼しましょう。
「貴社から文書を受け取り次第、担当者と連絡をとり、折り返し返事したい」と説明すれば、相手側は急いでいるので、ほとんどすぐにメールかFAXで連絡してくれます。
文書なら詳細内容が明確で誤解が生じず一番いい方法です。
「面倒なことを背負いたくないな~」と思いますね。ただでさえ自分の仕事だけでも忙しいときは特に。自分に雑用が回ってきて自分が損した気分‼になることがあります。
が、何度か対処すれば、そのうち慣れてスイスイ苦にならなくなります。慣れるが勝ち。
なお先方から受信したものの、担当者と連絡が付かない場合、上司に連絡し支持を仰いで処理する(英文で返答など)ところまで頑張ってみましょう。
のちのち「責任感ある人材」として認められるようになります。また、周りにも自分自身に対しても自信がついてきます。
補足:もし定型フレーズ以外の英語がなかなか口から出てこない方は、一度下記を覗いてみてください。
英語が口からポンポン出る練習【初級者 質問リスト編】
英語が口からポンポン出る練習【初級者 マインドマップ編】
2-2.英語のスペリングを口頭で確認する技を身につける
電話でやり取りする場合、聞き取れない発音があります。
E-mailなら、アドレスのアルファベットが一個でも間違うとつながりません。たとえば“T”を相手は“P”とよく聞き間違えます。BとD,MとN, IとYも間違って伝わることが多くあります。
これを防ぐために、フォネティックコードという共通認識できるものを使用します。
たとえばAなら“A for America”(=アメリカのA), Bなら”B for Brazil”(=ブラジルのB)と確認していきます。
“for”のかわりに “as in”を使って “A as in America” “B as in Brazil”でもOKです。
電話で相手の名前を聞くときも、この方法を使えばスペルを間違うことはないですね。
さてそのコードとはどんなものでしょうか。実はコードといっても自分で自由につくってもOKです。
欧米人は、人の名前や有名都市名を使うほうが多く、またアジアやその他では、国名・都市名を使う方が多いようです。ご参考までに具体的なものA~Zまで記載しましたので、ご参考下さい。
日本国内で貿易実務をする場合、とくに船名や貨物名などに関し、乙仲さん(船積代理店)や銀行・保険会社さんと電話でスペル確認をする時がたまにあります。
たとえば“ABC”なら、「アメリカ エィ(A)、ブラジル ビー(B)、 チャイナ シー(C)」と伝えると、双方が正確にスペル認識ができます。特に貿易実務をやる人は、ぜひスラスラ日本語でもいえるように練習しておきましょう。
すぐに慣れます。パッパッパと言えるようになるとカッコいいですよ。
それでは下記をご参考下さい。あなたの好きな単語を一つずつ選んで自分のパターンをつくりましょう。
日英どちらもA~Zまですらすら言えるようにしましょう。(もっと覚えやすい別の単語があれば、それを使ってもいいですね)
アルファベット:国名・都市・人名など
いかがですか?あなた自身のコードを決めて、A~Zまでサーっと言えるようにすると便利ですよ。
それでまとめです。
3.まとめ
あなた専用の言い回しパターン&スペル確認方法を身に着けると、海外業務がすごく楽になりますので、がんばって練習しましょう。
以上、最後まで記事を読んでいただき有難うございました。
それではまた!
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